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第26部「各々の戦い」

26部 各々の戦い始動





本部  立花   11時15分
【ピンポンパンポン】
唐突に、スピーカーから場違いな音が流れた。
『放送ですよ、みなさん。大事な事なのでよーく聞くように』
一度咳払いをして
『もうすぐ12時です、という事は残り4時間余りという事です。それで・・・今のまとめというか状況というか・・・知らせたいと思います。先ず生き残っている人達の点呼です
A組男子 無し、女子 植杉、B組男子 加藤・守川・丸元・獏、女子 金斗・成琴、C組男子 皆、女子 亀横、D組男子 金崎、女子 近羽、以上11人です。自分の名前呼ばれてない人は叫んでください、そして殺されちゃってください
えっと・・・それと、只今のバッグ整理に引っ掛かる人数、3人。その方達、早く1つにしないとおっ死にますよ。・・・・あ、あと、侵入者がいます。5人、みなさんは庇ったりせず、見つけたら速やかに殺害し、ゲームに集中してください、では、失礼します』
スイッチを切る。




生き残り 11人
A組男子・無し                 女子・植杉 冥
B組男子・加藤 宅、守川 直光、丸元 晃、獏 陀桜 女子・金斗 麻梨亜、成琴 由美
C組男子・皆 信長                女子・亀横 公美絵
D組男子・金崎 竜介               女子・近羽 さゆ
残り男子6人、女子5人
鍵保持者 植杉 冥

侵入グループ 5人
女子 伊勢 なみ・浪原 真姫・紗山 向日葵
男子 北極 智侍紅・野乃 猛

政府団 55人
立花
白川
その他・兵士 53人

??? 1人
ガキ(現在地不明)


残り 04時間40分



  ーーー   第7章   Guard appearance of the misfortune   ーーー




工場  守川   11時42分
「あぁー・・・武器が無ぇ・・・っくそ!」
言葉と共に足下の一斗缶を蹴る

守川は2階への階段を見つけ、駆け上がる
「ここは・・・・」
2階は広く、人が居坐れる様な場所だった
そして飲み物や食べ物の残骸が多々残っていた
「・・・・」
人がいた形跡だ
「しかも少し前までいたな・・・」
バッグ整理をした後なのだろうか、武器が何個も転がっいていた
「こりゃぁ良い・・・」
守川は銃を1つ手に取る
弾数を確かめるとポケットに締まった
その銃には血が付いていた、ベットリと
その銃は、一度だけここの工場で使われた事のある銃だった

ーーーーーーそして、守川は後ろのビニールシートの下にある武我の死体には気付かなかった

その時だった
「・・・・・・・・・・・・・キャー」
「!」
守川の耳に1つの悲鳴が飛び込んだ
しかし、近くでは無いだろう、極小さな声が聞こえただけだから
「・・・・何処からだ・・・?」
守川は一階に降り、工場の外への扉を開けた
そして少し瞑想をしてから、東へと走った

[守川 持ち物・銃、銃弾12発、ナイフ]

デパート前  植杉・丸元   12時11分
2人が見合っていた
2人の間は5m程だった
「植杉か・・・・」
「丸元・・・」
「・・・何人か殺したクチか?」
「たぁくさん」
「そうか・・・なら手を組む気は・・・」
「更々無い」
「だろうな」
「・・・・ごほっ、ごほっ・・・ごほっ!!」
咳きと共に少量の血液が飛び散る
「・・・・?」
「・・・さ、さぁ・・・始めましょう」
「・・・・・」
植杉はバッグからマグナムを出した
丸元も銃を出す
「・・・なんだか知らねぇが・・・手加減は出来ねぇぞ・・・」
「結構だし」
【ジリッ・・・・・】
『・・・・こ、これが最期の戦いかも・・・』
「・・・・」
「・・・・」

[植杉 持ち物・マグナムリボルバー、銃弾15発、ジッポ、花火]
[丸元 持ち物・銃、銃弾17発、警棒]

グラウンド  金斗 VS 加藤  12時24分
【ジャキッ】
【カシャッ】
2人が不安定な体勢でお互いの首元に銃とボーガンを突き付けている
「・・・・」
「・・・・」
「同時に下ろす?」
「・・・・そうだね、今のは引き分けだ」
2人が武器を下ろす
そして少し間合いを空ける
「行くぞ」
「あんた喋り過ぎ」

【ザッ・・・・!】
お互いに向かって走り出した

神社前  金崎 VS 近羽   12時40分
「・・・・終わりだ・・・・!」
【ガチュッ!】
金崎の右手のナイフが、近羽の下顎から刺さる
骨に当たり鈍い音もした
近羽の全身の力が抜け、重心が下顎のナイフになる
「・・・・」
金崎はナイフを喉の方へと序々に下ろしていった
ブシューといいながら深紅の血が飛び散る
胸の間の辺りまで来ると、そのまま思いきり下に振り下ろし、抜く
近羽の亡骸が力無く倒れる
【・・・・カランッ】
金崎はそのナイフを後方へ捨てる
「・・・・楽だな」
その場に座って一息吐く
そして灰色の空を見上げた
鳥一匹いなかった





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